【ご報告】イ ヒョンジュン選手の入団会見実施
3月26日(火)に、#11イ ヒョンジュン選手の入団会見を実施しましたので、その内容をご報告します。
黒木GMよりイ ヒョンジュン選手の入団経緯について
デビッドソン大学時代から注目していた選手の一人であり、アジアを代表する選手だと評価していました。オーストラリアNBLリーグのチームである前所属クラブ(ILLAWARRA HAWKS)のシーズンが3月中旬に終了した時点で大阪エヴェッサに入団すれば、残りの18試合に出場できることから、自身の成長の場を求めるイ ヒョンジュン選手と、さらなる強化を求めるクラブの意向が一致したことが入団の経緯です。イ ヒョンジュン選手より入団理由、大阪エヴェッサの印象について
NBLのシーズンが早く終わったことは残念ですが、大阪エヴェッサに入団でき、有意義に過ごせていることを嬉しく思っています。このような機会を最大限生かしながら日本でのプレーを楽しみたいと思っています。日本に来てまだ3回しか練習をしていない中で、2勝できたことも嬉しく思っています。チームメイトやコーチ陣が多くの信頼を寄せてくれているので、期待に応えられるようにしていきたいです。イ ヒョンジュン選手への質問
Q.エヴェッサはどんなチームですか?
チームメイトはいい人ばかりで安心しています。外国籍のコーチもいて、私も英語が話せるのでコミュニケーションに不自由がないこともあり、合流しやすかったです。得点をたくさん取りにいってほしいという課題がある中で、他の選手たちが私の仕事に専念させてくれています。クリエイティブもIQも高い選手がいて、自分のプレーに集中できてとても恵まれています。
Q.アピールポイントはどこですか?
勝利を呼び込む選手だということです。シュート力には自信がありますが、シュートだけではなく、ハッスルプレーを含めてチームを勝利に導くことができる選手だということが強みだと思っています。何よりも試合に負けたくないというメンタリティを私は持っています。ディフェンスの部分でもチームのために貢献できるプレーをしていきながら、チームの勝利に導ける選手を目指していきたいです。
Q.日本の印象について教えてください。
礼儀正しくて優しい印象です。例えば、私の住まいの隣人の方は自分よりも年配の方ですが、会うたびに挨拶を丁寧にしてくださるので、そういう一つひとつのちょっとしたことに礼儀正しさや優しさを感じます。チームメイトも韓国語で一生懸命話しかけてくれて温かく迎えてくれるので、日本の印象はとても良いと感じます。
Q.Bリーグに挑戦しようと思ったきっかけはなんですか?
NBLのシーズンが早く終わり、オフシーズンに一人でトレーニングすることは限界があると思っていました。短い期間でもBリーグでプレーすることで、バスケだけでなく、フィジカル面も、人としても成長できる機会があると信じて、大阪エヴェッサに入団しました。
Q.2mの身長がありながら、巧みなボールさばきが印象的です。ハンドラーの練習はいつからやっていましたか?
中学生から身長が伸びましたが、母から「そろそろガードとしてのトレーニングをした方が良い」と言われて、スキルトレーナーや監督らと共に練習を始めました。その経験のおかげで成長できたと思っています。オフェンスはガードとして、ディフェンスはインサイドの選手としてプレーを重ねました。
Q.Bリーグでプレーしてみての印象はありますか?
スクリーンプレーなど戦術面は高度でレベルが高いです。プレー強度はより強いイメージがありました。自分にとっていい経験ができています。
Q.Bリーグでプレーすることで自分の成長に寄与する部分はどこだと思いますか?
コミュニケーション能力が成長できると思っています。ディフェンスでは3番ポジションが多いので、相手の外国籍選手や帰化選手に対する守備が求められます。ディフェンスで多くの経験値を積みながら、学べることが多いです。オフェンスでは、私がシュートをしやすいように多くのパターンを作ってもらっています。自分が決めないといけないと思っています。その部分でも成長できると思っています。
Q.アメリカ時代やユースの代表時代に富永啓生選手(ネブラスカ大学)や河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)との交流や対戦はありますか?
彼らとの試合はありませんでしたが、富永選手とはU18の時に知り合いました。連絡を取るくらい親交があり、ソウルでの日韓親善試合でも再会した際には色々な話もしました。メンタルが強く、大きな舞台でも活躍できる選手だと思っています。河村選手とは面識がありませんが、W杯での活躍を見ていて、小さい身長ながら自信溢れるプレーで活躍していてリスペクトしています。彼らと競争できることにワクワクしています。
Q.NBLでのプレーで守備力が高まったと感じましたが、そこに対しての努力を教えてください。
NBLは一試合一試合、熾烈でハイレベルな戦いでしたので、毎試合全力を尽くして試合をしていく中で成長が伴ったと思っています。守備が弱いという課題を克服するために、オーストラリアに行き、守備力を高めたり、同じポジションの選手とたくさん1on1をしながら、守備力を上げる努力をたくさんしました。身体の柔軟性を上げるためにヨガをして克服したり、筋力を上げる努力を惜しまず行いました。また体力を落とさずにディフェンスができるインテリジェンスも身についたと思います。
Q.Bリーグのシーズンが終わったらどのように過ごしますか?また、サマーリーグにチャレンジはしますか?
韓国に戻って家族と過ごしたいです。韓国でもトレーニングをしながら、自身を振り返る時間を見つけつつ、サマーリーグにチャレンジしたいと思います。
Q.Bリーグに所属するイ デソン選手(シーホース三河所属)から助言はありましたか?
親交がありよく連絡を取っています。Bリーグが戦術的にも、フィジカル的にもタフであると助言がありました。また、ヤン ジェミン選手(仙台89ER所属)とも親交があり、面白いリーグで、熾烈で高いレベルであると助言がありました。二人の選手からの助言で、NBLが終わったあとも、自分が十分に成長できるリーグであることがわかりました。
Q.大阪エヴェッサにはKBLで実績のあるショーン・ロング選手が在籍していますが、エピソードはありますか?
ショーン・ロング選手がナイスな選手であることは間違いなく、英語で私的な会話もできる仲になっていますし、KBL時代の話もしました。
Q.アジアの若い選手が海外に挑戦する傾向が多い中、肌で感じることはありますか?
アジアの選手が海外へチャレンジすることを肯定的に捉えています。韓国の選手がもっと海外へ挑戦すれば良いとも思っています。その中で、自分自身はまだ海外で成功を収めたわけではないので、ここで話すのは恐縮ですが、自分自身の武器を作ることが大事だと思っています。海外では、とてつもないフィジカルや能力を持った選手たちと戦っていかなければなりません。自分のキャラクターや武器を作ることが成長と成功のポイントになると思っています。フィジカルの差を自分自身の武器で克服することが成功の鍵だと感じています。フィジカルでは勝てない中で、自分自身はスリーポイントとディフェンスが武器です。
Q.海外で生活する中で大変なことはなんですか?
外国での生活は簡単なことではないですが、言語の問題が一番大きいです。そして言語はある程度の時間がすぎれば克服でき、友達を作ることによってさらにコミュニケーションがスムーズになります。次に食事の問題。そして家族や友達と離れる時間が辛かった時期がありました。家族と離れた時間を埋めることも、遊び慣れた友達と離れた時間も、思っていた以上に心のダメージが大きかったです。ですが、自分の夢を諦めれば、家族や友達との時間は取り戻せる。でも、夢を諦めない上では家族や友達との時間が犠牲になることは仕方ないということが腑に落ちる瞬間がありました。自分が生きていく哲学としても、人生一度しかない中で、夢を諦めることなくチャレンジをしていきたいことをモットーとして考えています。夢を諦めないことを自分は選択しました。
黒木GMへの質問
Q.イ ヒョンジュン選手の契約期間は今季までですか?
今シーズンまでの契約です。チャンスがあれば来季以降もプレーをしてもらいたいと思います。
Q.韓国出身の選手はエヴェッサ初ですか?
Bリーグになってからは初めてですが、bjリーグ時代には在籍しましたので、2人目になります。
Q.他のチームの韓国出身選手の活躍をどうみていますか?
当初アジアの選手の獲得予定はありませんでしたが、アジアの選手を生かしたチーム編成があることは実感していました。イ ヒョンジュン選手の加入がチームの強化に繋がると思いました。