琉球との対戦は今季1勝2敗 ホームで勝利し、タイで終える

前節は強豪のアルバルク東京とアウェーで対戦。GAME1では残り0分03秒で#5ボンズが勝ち越しのシュートをねじ込み、A東京から2020-21シーズン以来の白星をつかみ取った。
水曜ゲームとなる今節は、39勝13敗で西地区首位を走る琉球ゴールデンキングスと対戦する。琉球とは今季、3度にわたって対戦。11月のホームゲームは連敗を喫したが、1月29日のアウェー戦は残り0分32秒に勝ち越し、そのままリードを保って97-95で勝利した。
琉球でまず警戒すべきは、それぞれタイプが異なり、いずれも質が高い3人の外国籍選手。#4ヴィック・ローは1試合平均16.3のスコアリーダーで、ゴールまでの距離を問わず全方位で確率の高いシュートを放つ点取り屋だ。同12.8得点の#12ケヴェ・アルマは、3Pシュートの成功率がリーグ8位の39.3%を記録。アウトサイド一辺倒の選手ではなく、身長206cmの高さで、インサイドでも強さを発揮する。厄介なのは3Pの成功率が高いので、彼がアウトサイドに出てもマークを緩められないこと。#12アルマのマークに付いた高さのある選手が外に引っ張り出されれば、インサイドにスペースができてしまう。そこを効果的に使うのが、琉球の戦術のひとつである。
琉球のインサイドと司令塔に自由なプレーを許してはいけない

インサイドにスペースができれば、リーグ2位の1試合平均10.0リバウンドを獲得する#45ジャック・クーリーの出番。身長206cmの高さに加えて、厚みのある体躯でインサイドで絶対的な強さを発揮する。同12.5得点のほとんどが、ペイントエリア内で奪ったもの。勝利した1月のアウェーゲームでも彼に30得点、12リバウンドを許してしまった。勝つためには、#45クーリーをゴールから遠ざけなければいけない。
彼らをコントロールする司令塔が、#14岸本隆一だ。bjリーグ時代から琉球ひと筋の“Mr.キングス”で、来月に35歳になるベテラン。ゲームコントロールに長けるばかりか、1試合平均11.2得点とスコア能力も高い。とくに警戒すべきは、マークが甘くなれば瞬く間に放ってくる3Pシュート。精度の高さはもちろん、3Pラインから遠く離れた位置からもディープスリーを突き刺してくる。琉球の攻撃力を削ぐためにも、彼を徹底マークしなければいけない。
エヴェッサのキーマンのひとりは、#52ヴォーディミル・ゲルン。直近の5試合は15得点前後と、攻撃力は安定している。この試合でそれ以上に彼に求められるのは、ゴール付近で#45クーリーに仕事をさせないこと。背番号52の体を張ったハッスルプレーが勝利へのひとつのカギになる。
もうひとりは、#35鈴木達也。彼はおそらく、琉球のプレーメーカーである#14岸本とマッチアップすることになるだろう。フィジカルにプレッシャーをかけるディフェンスで琉球の指令系統を乱し、相手に思うようなゲームの組み立てをさせないプレーに期待したい。
