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HOME > ゲームプログラム MAJESTY 3/12 vs 長崎ヴェルカ

長崎はふたりの外国籍選手が、チーム総得点の半分以上をあげる




今節の相手は、長崎ヴェルカ。2020年創設と歴史の浅いチームで、2021-22シーズンにB3からBリーグに参戦を開始した。そのシーズンにB3優勝を果たし、翌季はB2プレーオフ決勝で敗れたものの、2023-24シーズンからB1昇格が決定。参入から最短の3シーズンで、B1の舞台に昇り詰めた。

B1初年度の昨季は開幕4連勝を飾るなど序盤は好調だったが、ケガ人が発生した影響もあって最終的には西地区6位、リーグ全体では17位の成績に終わった。現エヴェッサの#5マット・ボンズがチーム創設時から在籍し、B2、B1への昇格に貢献している。

今季の長崎はここまで、18勝22敗で西地区8チーム中6位。開幕月の10月は5勝4敗と勝ち越したが、11月から12月にかけて5連敗を喫した。12月に6連勝と持ち直したが、1月はまた5連敗し、2月はここまで1勝4敗と浮き沈みの激しいシーズンをおくっている。

長崎の1試合平均得点は75.9。その半分以上を、ふたりの外国籍選手が叩き出している。まず最大級に警戒すべきは、1試合平均19.8得点をあげているポイントガード(PG)の#13マーク・スミスだ。ゲームメイクはもちろん、全方位がシュートレンジである得点力の高さ、そしてPGながら193cmの長身は脅威だ。

彼に対するエヴェッサのPGは#35鈴木達也が169cm、#88牧隼利が188cm。#88牧がマッチアップすれば、高さのハンデは少ない。だが#88牧がベンチに下がってPGが#35鈴木のみになる時間帯で、藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)がどんな采配を振るうかは見物である。185cmのPG/シューティングガード(SG)の#31木下誠や、187cmのSG#22飯尾文哉を投入するのか。あるいは同ポジションでのマッチアップにこだわらず、196cmの#5ボンズをマークマンにあてるのか。#13スミスを封じることが勝利への近道なだけに、藤田HCがどんな策を用いるかは要注目だ

 

相手選手の特徴、試合状況に対する藤田HCの采配に注目
 



もうひとり要注意なのは1試合平均18.7得点、同5.6リバウンドをあげている#7ジャレル・ブラントリー。201cmのビッグマンで主戦場はペイントエリアだが、3Pシュート、さらに3Pラインとペイントエリアの間であるペリメーターからのショットも高確率で沈めてくる。仮に#5ボンズを#13スミスのマークにあてたなら、#7ブラントリーをケアするのは#11ライアン・ルーサー、#52ヴォーディミル・ゲルンになる。

そうなると#7ブラントリーがペリメーターエリアや3Pラインの外側に下がった場合、リバウンド争いが展開されるゴール下付近が手薄になってしまう。状況によっては、マークマンを入れ替えるスイッチディフェンスを用いる必要があるかもしれない。この点においても、藤田HCがどんなプランで臨むのかも見どころである。

長崎はふたりの外国籍選手ばかりではなく、2024年のパリ五輪に日本代表で出場した#18馬場雄大も警戒を怠れない。196cmのサイズがあり、あらゆるプレーをこなせるオールラウンダータイプの選手。今季の長崎では、1試合平均15.5得点をあげている。相手の外国籍選手に注意が偏るあまり、#18馬場への警戒を緩めてしまっては試合運びが苦しくなる。エヴェッサでマッチアップするのは、#1レイ・パークスジュニアか。

#13スミス、#7ブラントリー、#18馬場の3人が長崎のスコアメーカー。対戦相手にとっては警戒すべきポイントが絞られている一方で、彼らはそれをかいくぐって得点してきている。今節はエヴェッサの軸となるチームディフェンスにプラスして、1対1の個の戦いも勝敗のカギとなるだろう。