MENU

大阪エヴェッサ

OSAKA
EVESSA

MENU
HOME > ゲームプログラム MAJESTY 12/21・22 vs 千葉ジェッツ

前NBA選手、#1渡邊を擁する
千葉Jをホームで迎え撃つ





今節の相手は、千葉ジェッツ。千葉Jは2011-12シーズンにbjリーグに参戦し、2013-14からNBLに転籍。当時は目立った成績が残せず、ワン・オブ・ゼムのチームに過ぎなかった。しかし2016年のBリーグ開幕から一変する。同シーズンに天皇杯を初制覇し、2017-18、2018-2019シーズンは2季連続でリーグ準優勝。2020-21には悲願のチャンピオンの座をつかみ、今や押しも押されもせぬリーグ屈指の強豪となった。

今季の千葉Jは、オフの話題を独占した。通算6シーズンにわたってNBAでプレーし、日本代表のパリ五輪出場にも大いに貢献。ワールドクラスのプレーヤーである、#1渡邊雄太の獲得に成功したのだ。206cmのサイズがありインサイドで強さを発揮するのはもちろん、アウトサイドに張り出して放つ3Pも精度が高い。彼をいかに封じ込めるかが、今節の最重要ポイントである。

そのためにエヴェッサの藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)は、どんな策を用いるのか。日本人選手には日本人選手をマッチアップさせるのが常套手段だが、#1渡邊は規格外。ともに高さで劣るが、機動力のある#1レイ・パークスジュニア、#5マット・ボンズに#1渡邊封じを任せるかもしれない。ただしそうなると、相手の外国籍選手のケアをどうするかの問題が浮かび上がる。悩ましいところだが、藤田HCなら最適解を導き出してくれるはず。この点には、大いに注目してもらいたい。

 

外国籍選手に故障が相次ぐ千葉J
強豪を倒すカギは、強度の高いディフェンス




現在16勝6敗で東地区2位につける千葉Jだが、今月は7戦して3勝4敗と彼らにしては苦戦。前節では東地区最下位の仙台89ERSに、白星を献上してしまっている。その原因は、外国籍選手に立て続けに故障者が発生したこと。チームハイの1試合平均16.3得点をあげていた#10ディー・ジェイ・ホグが、12月1日の琉球ゴールデンキングス戦で左足関節捻挫を発症。全治2~3週間の診断を受けて、前節までの試合を欠場している。全治期間から今節での復帰も考えられるが、果たして。欠場となれば、千葉Jは今節も得点源を欠く厳しい編成になる。

#10ホグに続いて今度は、チーム最多の1試合平均11.9リバウンドを獲得していた#33ジョン・ムーニーも負傷で離脱。インジュアリーリストに登録された。今節も得点源とリバウンドの要を欠くとなれば、千葉Jにとっても苦しい戦いとなるだろう。

とはいえ、千葉Jは日本人選手もタレント揃い。日本代表の司令塔である#2富樫勇樹は持ち前の展開力を発揮して、チームハイでリーグ6位の1試合平均5.5アシストをマーク。千葉Jの攻撃は#2富樫から始まるので、まずはそこを抑えなければいけない。その役割は、15試合連続で先発出場中の#35鈴木達也に任せたい。似通った身長で敏捷性も互角だが、フィジカルの強さは#35鈴木が上。今季のエヴェッサのスタイルである、フロントコートから相手のポイントガードに激しい圧力をかけるディフェンスを#35鈴木が遂行し、千葉Jの攻撃を乱す働きを期待したい。

また#12金近廉も、警戒すべき存在。昨年2月の東海大在籍時に日本代表デビューを飾り、その直後に大学を中退して千葉Jに加入。今季からプロ選手となった。196cmのサイズがある、オールラウンダータイプ。まだ試合ごとの波はあるが、調子に乗れば1試合で15~20得点をマークする爆発力がある。主に途中出場で出てくる選手だが、その入りでリズムに乗せてしまうと、いい流れがチームに伝播する。それをさせないために、藤田HCがどう対応するかも見どころだ。

エヴェッサは前節は、佐賀バルーナーズと水曜ゲームを戦った。前半はややソフトな展開で拮抗した試合になったが、後半に入ってディフェンスの強度を一段と上げた。このギアチェンジによってオフェンスにもスピード感が生まれ、第3Qを制圧して勝ち切りに成功。この内容から、やはり今季のエヴェッサはディフェンスが軸であることがあらためて浮き彫りになった。今節は試合開始から終了まで、高い強度でディフェンスを仕掛け続けること。東地区の強豪を相手に白星をつかみとるため、それを忘れてはならない。