ゲームプログラム MAJESTY 4/17 vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
高い得点力の名古屋D ゴール下の対決がカギ
今節は今季最後の水曜ゲーム。エディオンアリーナ大阪で、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ。名古屋Dは現在35勝18敗で西地区2位。チャンピオンシップ出場圏内にいる。Bリーグ開幕以降名古屋Dに対しては10勝21敗と相性の良くない相手だが、今季は11月と1月にアウェーで対戦して0勝3敗と、それが色濃く出てしまっている。これが今季最後の対戦なので、なんとか一矢報いておきたいところだ。
そんな名古屋Dの特徴は、高い得点力を誇ること。1試合平均得点83.8は、リーグ全体で3位だ。チーム最多の1試合平均18.1得点をあげていた#0ロバート・フランクスが骨折で2月半ばから離脱しているが、今月の5試合だけに限っても同87.8と攻撃に陰りが観られるどころか、シーズン全体を通しての平均スコアを上回っている。
#0フランクスに次いで得点をあげているのは、1試合平均16.5得点の#43スコット・エサトン。208cmの身長を生かして主戦場はリング周りで、1試合平均リバウンド9.5もチームハイの数字。まさに攻守においてゴール下の要になっている選手だ。
#43エサトンと対峙することになるエヴェッサの選手は、#21ショーン・ロング。身長は同じで、ゴール下で身体を張るプレースタイルも同じ。得点とリバウンドは#21ロングが19得点、10.5リバウンドと上回る。ビッグマン同士の攻防が、今節の勝敗に関わる大きな要因のひとつだ。
また名古屋Dで警戒を怠ってはならないのは、ポイントガードの#2齋藤拓実。プレーメーカーとして卓越したゲームコントロールを見せるばかりか、チーム3位の1試合平均12.6得点をマークするなどスコア能力も高い。精度の高い3Pだけではなく、スピードに乗ったドリブルでリングにアタックしてくるなど、得点パターンも多彩に持っている。インサイドの外国籍選手に集中するあまり、彼を自由にさせてしまっては相手の思うツボ。攻撃の起点でもある#2齋藤を封じるのは、勝利するためにもマストの事項だ。
#11イ加入後に得点力アップ 攻撃はエヴェッサも劣らない
対するエヴェッサの得点力はリーグ13位の1試合平均79で、名古屋Dとはおよそ5点近くの開きがある。しかしこれはあくまでもシーズン全体を通じての平均で、#11イ ヒョンジュン加入後は同87.1(#11イが欠場した2試合を除く)と飛躍的に伸びている。
オフェンス時はインサイドに#21ショーン・ロング、アウトサイドに#11イを配置するのが、今のエヴェッサの基本スタイル。前線にボールを運んだら、まずはインサイドの#21ロングにボールを当てる。そこで素早く相手ビッグマンと1対1を仕掛けてスコアするのが理想だが、ヘルプディフェンスが寄ってくるケースも多い。#21ロングにとっては自身で得点することが難しくなるが、逆の見方をすれば相手の外のディフェンスが薄くなるということ。
そうなればアウトサイドにキックアウトのパスを送り、待ち受けていた#11イが3Pを打ち抜く。#11イが加わった速い段階でこの攻撃パターンが形になったことで、エヴェッサの得点力が上がっているのだ。とはいえ、真っ正面からの打ち合いは避けねばならない。やはりまずはディフェンス。チーム全員が守備への意識を高く持って、この試合に臨まなければならない。
また戦術や戦略以上に気掛かりなのは、選手たちのコンディショニング。4月に入ってから約半月でこれが6試合目と、日程は非常にタイトだ。しかも4月10日のアウェーでの佐賀バルーナーズ戦、そこから中2日の4月13日のホームでの京都ハンナリーズ戦と、2試合続けてオーバータイムまで戦っている。さらに4月13日の京都戦は#14橋本拓哉、#32アンジェロ・カロイアロ、#35鈴木達也と主力3選手が欠場し、ほかの選手に負担が多くかかってしまった。蓄積疲労が影響したのか、4月14日の京都とのGAME2は終盤まで接戦を展開しながらも、第4Qで力尽きたかのように敗れてしまった。
今節も前の試合から、わずか中2日。この間に、いかに選手たちのコンディションを整えてきたか。コートで戦う選手だけではなく、コーチやスタッフも含めたチーム力の高さを、勝利することで証明したい。