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ゲームプログラム MAJESTY 3/30・31 vs レバンガ北海道

 

北海道に勝利するため、攻撃は外と内のバランスを意識すべき




電撃的に新加入した#11イ・ヒョンジュンの活躍もあり、水曜日の広島ドラゴンフライズ戦に勝利して3連勝を飾ったエヴェッサ。さらに連勝を伸ばすべく、今節はホームでレバンガ北海道を迎え撃つ。対戦はこれが今季初にして唯一。Bリーグが始まって以降はエヴェッサが11勝5敗と大きく勝ち越し、昨季もホームで2連勝した相性のいい相手だ。

北海道は現在、13勝33敗で東地区8チーム中7位。今季は1度の8連敗に7連敗が2度と大型連敗を複数重ねるなど、崩れると建て直しに時間がかかる印象で、現在も前節まで2連敗を喫している。決して好調とは言えない状態であろうから、ここは確実に叩いて連勝をねらいたいところだ。

末尾にある両チームのスタッツを見ると、主要部門で数字の差がほとんどないことがわかる。得点力とシュートの正確性で、エヴェッサがわずかに上回る程度。ならばこのオフェンスの部分で優位性を発揮して、積極的に攻める展開で臨みたいところだ。

新加入の#11イは、アウトサイドからの性格なシュートが武器。水曜日の広島戦でも、4本の3Pを射貫いて見せた。彼が加わったことでインサイドの#21ショーン・ロング、アウトサイドの#11イと内外にそれぞれ柱が確立された。相手が#11イを警戒すればディフェンスが広がってインサイドにスペースが生まれ、そこを主戦場とする#21ロングらがより有利にプレーできる状況になる。その一方で相手がインサイドを警戒すればディフェンス体系は必然的に縮小し、#11イがオープンショットを放てる可能性が高まる。

まずはインサイドの#21ロングにボールを当てて、ゴールが狙える状況であればリングにアタックする。それが難しければ#21ロングが相手のディフェンスを引きつけ、アウトサイドの守備が手薄になったところでキックアウトのパスを送って外からのシュートを沈める。これはシーズン当初から目指してきた形だが、#11イが加わったことでそのスタイルの輪郭がより鮮明なものになった。今節もこのオフェンススタイルを軸に、北海道が守るゴールを攻め立てたい。

 

両チームのビッグマンがゴール下で火花を散らす




北海道で警戒すべき選手は、こちらも今月に電撃加入した#22リード・トラビス。2020-21から3シーズンにわたって島根スサノオマジックでプレーし、2021-22には1試合平均19.2得点をマークしてチームを初のチャンピオンシップ出場へと牽引した。その得点力は今も健在で、出場試合数は少ないながら今季も同19.5得点でチームのスコアリーダーになっている。3月23日の茨城ロボッツ戦では34得点をあげるなど爆発力もあり、警戒が怠れない。

1試合平均の数値では北海道のチーム総得点のおよそ25%が、彼の手から生まれている。見方を変えれば、ここを抑えれば北海道の得点を大きく削ぐことができるのである。身長203cmの#22トラビスが得意とするのは、リング付近のエリア。ここで対峙するエヴェッサの選手は、#21ロングだ。体形も体格も似た者同士ゆえ、ここも互角のせめぎ合いになるだろう。攻守でバチバチと火花を散らすかのようにぶつかり合う彼らのマッチアップは、今節の見どころのひとつだ。

また、今年で41歳になった北海道の桜井良太は、今季限りでの現役引退を表明。日本代表でも活躍したレジェンド級の選手で、エヴェッサの#15竹内譲次とはともに日の丸が付いたユニフォームを着て戦った盟友でもある。2歳年下の#15竹内は彼のことをときに兄のように、ときに同級生の友だちのように慕う。ポジションが異なるので直接のマッチアップはないかもしれないが、長く日本のバスケ界を支えてきたふたりが同時にコートに立つ可能性があるのは、今節が最後の機会。そんなシーンが実現するかにも、注目したい。