INTERVIEW
インタビュー
チームを中心で支えてきた男が
力強いシーズン閉幕を誓う
「残念だけど今季は、最初の目標に設定していたCS進出が果たせなかった。だからといってチームのゲームに向かうモチベーションが下がったかというと、まったくそんなことはない。今の僕らを突き動かすのは、なんといってもファン・ブースターの存在。チームが苦しい時期も、彼らは変わらず温かい応援を届けてくれていた。それは僕たちに、しっかりと届いていたよ。そうやって支えてくれたファン・ブースターのみんなにいいプレー、いいゲームをお見せして恩返したい。そういう思いを持ってチーム全員で自分たちのプライドと、ファン・ブースターのみんなのためにプレーするんだ」
今季はヘッドコーチが替わり、プレースタイルも一新。それゆえ新しいバスケットがチームに浸透するのに思った以上の時間がかかり、とくに序盤戦は苦戦が続いた。しかし終盤になって川崎ブレイブサンダース、琉球ゴールデンキングス、島根スサノオマジックと地区上位の強豪から、次々と白星を勝ち取った。シーズンを戦うごとに厚みを増してきた選手間の信頼関係が、これらの勝利が得られた要因のひとつ。
「新しいコーチが来て新しいシステムになったシーズンだからこそ、どこかのタイミングでお互いを信頼できるポイントが来ることはわかっていたけど、予想していたよりも長くなってしまった。個人の特性を互いに理解し合ったうえで、チームのコンセプトにフィットさせていくのに時間がかかってしまったね。今はチーム間にいいケミストリーがあり、信頼関係もある。僕らはシーズン前に目指していたところに、到達していると言えるよ」
そんなチームの中央にいるのが、背番号25。紛うことなき中心選手であるが、ディージェイはセルフィッシュ(自己中心的)なプレーヤーではない。チームが混乱して上手くいかないときもブレずに、中心に立って自分がやるべきことをやり続けた。だからチームは、目指していたところにたどり着いたのだ。
「チームリーダーとしての立場に、僕自身も誇りを持っているよ。チームがひとつでも多く勝てるよう力になってきたし、これからもそうしたいと思っている。日々のなかでチームが少し混乱してしまったり、ちょっとクレイジーな展開になることもあるんだ。そうなったら一度チームをまとめて、そこから整えて、『もう1回これをやろう』というふうにリーダーシップを発揮している。そうは言っても、自分が信頼されていなければ、なにを話してもみんな信じてくれないだろう。だけど僕は毎日、早く練習場に来て個人練習を始めて、チーム練習が終わってからはシューティングしたりと自主練習をしている。そういう姿をチームメイトが毎日見てくれているからこそ、仲間からの信頼が得られて、自分の言うことを素直に聞いてくれるんだと思う」
そういう姿勢を見せ続けてきたことで、とくに年下の選手たちに変化が表れたと言う。
「面白いことに今日ちょうどその話を、アシスタントコーチのルーベン(・ボイキン)としていたんだよ。僕の毎日の練習に向かう姿勢を見て、若い選手たちが真似するようになったんだ。『ディージェイがやっているから、自分も早く来よう。もうちょっと残って練習しよう』とか、僕に『自分もいっしょにやりたいから、練習に混ぜて』と言ってくるようになった。チームが良くなるために、若い選手たちが上手くなるための手助けができていると思う。それにどのチームにもハードワーク、リーダーシップは必要。僕がそういう大きな役割を担っていることを、すごく嬉しく思っているよ」
若手選手の成長を助け、彼らが成長した姿を見ることは、ディージェイにとってもやりがいや喜びになる。
「本当にそうだよ。たとえば(#22飯尾)フミヤは昨シーズンから特別指定でエヴェッサに来ていたけど、昨シーズンと比べると本当によく成長した。毎日の練習中も『ここも、もっと上手くなったな』と感じることがある。そうやって発展している姿を見るのは、すごく楽しい」
若手選手の話題となると、語りは止まらない。つねにチーム全体を見渡している彼だからこそ、気付けることも多くある。
「#5井手拓実も、#11星野零志もそう。毎日練習に来て頑張っているけど、試合に出る機会は少ない。彼らにとっておそらく辛い状況だと思うけど、笑顔でエネルギーを出して、チームメートのことを応援して、ハードに練習している。コートでもそうだけど、ロッカールームでもすごく楽しい選手たちだよ。#3エリエット・ドンリーも今季はあまりプレータイムがなかったにも関わらず、どんな状況でも毎日努力している姿を僕は見てきた。終盤戦で試合に出て結果を残して、彼は準備ができていたことをプレーで証明したよね。若い人たちといっしょにプレーするのはとても楽しいし、これからも彼らの成長を見届けたいと思う」
異国の地で中心となってチームをまとめ、優しげな表情で若手たちのことを話す。年齢とキャリアを重ね、人間的な厚みを増した今の彼の佇まいは、人格者そのものだ。
「自分自身でも成長を感じていてオフコート、オンコートのどちらでも、人格者のような人間に近づけていると思っているよ。リーダーシップもそうだし、自分のバスケットスタイルを見せることで、エヴェッサのなかでは自分が重心というか、僕に向かってみんなが寄ってきてくれているような感覚があるんだ。その先に勝利があると、みんなが信じてくれていると感じる。これは特別なことだし、日本に来る前はエヴェッサがこのように自分を扱ってくれるとは、まったく予想していなかった」
チームもフロントスタッフも、そしてファン・ブースターも全幅の信頼を寄せる。だが彼は“神様、仏様”と崇められようが、そこに胡座をかくことはない。
「エヴェッサに関わるみんなが僕を特別に扱ってくれるので、日本に来る前よりも努力するようになった。これほどまで期待されているのだから、誇りを持って取り組もう。そういう気持ちでやっている。大阪での時間は僕にとって、本当に有意義なものになっているよ」
終盤に地区上位勢との対戦が相次ぐなか、強豪から白星をもぎ取ってきた。残りは6試合となり、今節は滋賀レイクスをホームに迎えての2連戦。翌週にはアウェーに飛んで、西地区優勝を争っている琉球と戦う。この週末は同じ関西勢を連破し、そして来週は敵地で西の強豪を下す。そうしてエヴェッサが上位相手にも勝てるチームだということを証明して、シーズンをフィニッシュストロングで終えたい。
「もちろんだね。たしかに終盤は強豪との対戦が続いたけど、まったく怖くなかったよ。最近も川崎、琉球、島根とリーグでトップレベルのチームに勝ってきた。自分たちがやるべきことを果たせて、互いを信頼できているときは、自分たちもトップチームの一員だという自負がある。残りの6試合に関しても、恐れはまったくない。自分たちが勝利する。それだけを信じて、戦っていくよ」
PICK UP
見どころ
B2降格回避のため、全力で
挑んでくる滋賀は侮れない
今節は同じ関西勢の滋賀レイクスと対戦。滋賀はbjリーグに新規参入した2008-09シーズンこそ西地区5位だったが徐々に力をつけ始め、エヴェッサは2013-14、2014-15と2シーズン続けてプレーオフで敗れて有明行きを阻まれた。挑んでくる滋賀は侮れない
今季はホームとアウェーで1戦ずつ対戦し、2勝0敗。11月30日のホーム戦は前半までは拮抗した展開だったが第3Qで#20合田が2本の3Pを沈めるなどで23得点を奪い、67-62で逃げ切った。3月15日のアウェー戦は序盤からオフェンスが爆発し、#25ニュービルが30得点をあげるなど101-71で勝利している。
今季の滋賀はここまで13勝41敗で西地区最下位の8位で、全体では24チーム中22位。今季からB1とB2の入れ替えが再開され、下位2チームがB2に降格する。現在の滋賀は残留圏内だが、17位の富山グラウジーズとは1勝の差しかない。だが怖いのは、終盤に発揮する“残留力”ともいえる脅威的な粘り。過去3シーズンはコロナの影響で入れ替えが実施されなかったが、Bリーグ開幕の2016-17から3シーズン連続で降格争いに絡みながらも、最終盤でB1残留を果たしている。
今季の滋賀は序盤に10連敗、中盤に18連敗と大型連敗を喫し、現在は9連敗中と決して良いチーム状態だとは言えない。しかし是が非でも降格を回避するため、この週末は高いテンションでエヴェッサに挑んでくることが容易に想像されるだけに、侮れない。
ビッグマンひとりを欠くなか
フィッシャーHCが取る手は!?
滋賀で警戒すべき選手の筆頭は、#25イヴァン・ブバ。今季は開幕直後にケガを負って長期離脱し、3月に戦線復帰した。1試合平均得点は19.9、同リバウンドは9.2と、得点、リバウンドともチームの約25%が彼によるもので、まさに攻守の要だ。エヴェッサも3月のアウェー戦で彼に、21得点を奪われている。207cmのサイズがあるセンタープレーヤーで、得点の中心はペイントエリア。なので、まずはここに立ち入らせない。入られたとしても密着マークを怠らず、ときにはダブルチームを用いるなどで徹底的に封じたい。#24カイル・ハントの欠場が続くなら、#25ブバ封じは#54ショーン・オマラがその役目を一手に担うことになる。ポイントになるのは、#54オマラがベンチに下がっている時間帯。ここを、どうしのぐのか。マティアス・フィッシャー ヘッドコーチ(HC)の采配に注目したい。フィッシャーHCが取る手は!?
また今季途中に西宮ストークスから移籍した#18デクアン・ジョーンズも怖い存在。1試合平均得点は17.5で、3Pの成功率も39.8%と高い。主にシックスマンとして途中交代で出場するが、彼の3Pは試合の流れを変える怖さがある。203cmのサイズがありながら、スピードと敏捷性も兼ね備える彼のマークに、エヴェッサは#25ディージェイ・ニュービル、#33アイラ・ブラウンをあてることも考えられるが、ともに身長は193cmと#18ジョーンズと比べてアンダーサイズ。彼に対してもフィッシャーHCが、どんな策を用意しているのか見ものだ。
エヴェッサのキーマンは、なんといっても#25ニュービル。4月15日の島根スサノオマジック戦で驚異の43得点を含め、最近の5試合で計4度も20得点以上をあげている。シーズンの1試合平均得点は19.6だが、ここ5試合に限ると26.2と、まさに絶好調だ。
攻撃面もさることながら、やはり勝利のカギになるのはディフェンスとリバウンド。滋賀の外国籍選手はともに2m超えの#25ブバと#18ジョーンズに加え、#1ケルヴィン・マーティンも196cm。ディフェンス争いで苦戦が予想されるが、#24ハントが欠場した4月8日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では出場したほぼすべての選手が絡み、チーム全体では48個ものリバウンドを奪った。今節もだれかに任せるのではなく、全員で奪い取る意識を持って臨みたい。
ROSTER
選手一覧
OSAKA EVESSA
-
エリエット・ドンリー
#3 SF/PF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川県出身 -
井手 拓実
#5 PG 174cm/68kg
1999年10月12日生 福岡県出身 -
星野 零志
#11 PG/SG 180cm/80kg
2000年1月22日生 大阪府出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
飯尾 文哉
#22 SG 187cm/85kg
2000年6月10日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG/SG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
鈴木 達也
#35 PG 169cm/69kg
1991年3月30日生 東京都出身 -
ショーン・オマラ
#54 C 208cm/116kg
1995年9月5日生 アメリカ合衆国出身
SHIGA LAKES
-
ケルヴィン・マーティン
#1 SF/PF 196cm/95kg
1989年9月10日生 アメリカ合衆国出身 -
テーブス 海
#7 PG 188cm/85kg
1998年9月17日生 兵庫県出身 -
杉浦 佑成
#9 SF 196cm/95kg
1995年6月24日生 東京都出身 -
柏倉 哲平
#14 PG 180cm/82kg
1995年1月20日生 山形県出身 -
キーファー・ラベナ
#15 PG/SG 183cm/82kg
1993年10月23日生 フィリピン出身 -
野本 大智
#16 PG 183cm/80kg
1998年6月25日生 群馬県出身 -
星野 京介
#17 SG 184cm/85kg
1999年6月1日生 三重県出身 -
デクアン・ジョーンズ
#18 SF/PF 203cm/100kg
1990年6月20日生 アメリカ合衆国出身 -
イヴァン・ブバ
#25 C 207cm/113kg
1991年5月6日生 クロアチア出身 -
狩野 祐介
#32 SG 184cm/80kg
1990年4月18日生 福岡県出身 -
湧川 颯斗
#34 PG 194cm/85kg
2004年5月2日生 広島県出身 -
金本 一真
#51 SG 183cm/81kg
1999年8月10日生 滋賀県出身 -
森山 修斗
#77 SF 195cm/93kg
1996年4月13日生 滋賀県出身 -
川真田 紘也
#99 C 204cm/110kg
1998年6月16日生 徳島県出身
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
22日
- 13:00
- 場外イベント開始
- 13:30
- 当日券売販売 開始
- 14:00
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- MAHARAJAブース OPEN(試合終了まで)
- パナソニックパンサーズ記念撮影コーナー OPEN(試合終了まで)
- Amazon safety & kaizen session with Osaka Evessaブース OPEN(試合終了まで)
- 14:05
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 14:10
- CLUB EVESSA レギュラー会員・ジュニア会員・スポンサー 入場
- 14:20
- 一般入場
- 14:30
- チアアップエヴェッサ
- 16:10
- 開演
- 16:10
- オープニングパフォーマンス ReoCity
- 16:14
- オープニングパフォーマンス HEART DANCE STUDIO 枚方
- 16:18
- BTパフォーマンス
- 16:23
- 両チーム選手入場
- 16:40
- 応援練習
- 17:02
- 両チームスターティング5紹介
- 17:05
- TIP-OFF
- 17:45頃
- ハーフタイムMAHARAJAパフォーマンス
- 19:00頃
- 試合終了
- 19:30~
- MAHARAJAダンスイベント
23日
- 13:00
- 場外イベント開始
- 14:10
- 当日券売販売 開始
- 14:40
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- MAHARAJAブース OPEN(試合終了まで)
- パナソニックパンサーズ記念撮影コーナー OPEN(試合終了まで)
- Amazon safety & kaizen session with Osaka Evessaブース OPEN(試合終了まで)
- 日商エステムブース OPEN(ハーフタイム終了まで)
- 14:45
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 14:50
- CLUB EVESSA レギュラー会員・ジュニア会員・スポンサー 入場
- 15:00
- 一般入場
- 15:10
- チアアップエヴェッサ
- 16:10
- 開演
- 16:10
- オープニングパフォーマンス キングフィッシャーズスポーツクラブ
- 16:16
- オープニングパフォーマンス 東海大学付属大阪仰星高等学校・中等部SUNNIES
- 16:20
- BTパフォーマンス
- 16:25
- 両チーム選手入場
- 16:40
- 応援練習
- 17:04
- 両チームスターティング5紹介
- 17:05
- TIP-OFF
- 17:45頃
- ハーフタイムMAHARAJAパフォーマンス
- 19:00頃
- 試合終了
GOODS
グッズ情報
-
大人気タオルベアがセール価格に!
¥1,000(税込)
-
チアアップ開催時限定!チアベアキーホルダー
¥300(税込)
-
BT1日店長
22日 ERINA、MIRAI、YURI
23日 SHIINA、YURI
FOODS
フード情報
-
手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
炙り鶏ハラミ/ENT
¥500(税込)
-
たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
焼きそば/INFINITY
¥600(税込)
-
ポテト/エスポワール
¥500(税込)
-
サーティワンアイスクリーム/サーティワンアイスクリーム
¥400(税込)
-
ブリュレフレンチトースト/yellow soupys
¥600(税込)
-
タコス/LOKOLAKO
¥500(税込)
-
3色カップの綿菓子/フードパラダイス(4/22のみ出店)
¥600(税込)
-
白玉あんこ/よるのアイス(4/22のみ出店)
¥650(税込)
-
バブルワッフル/Pocomoco(4/23のみ出店)
¥480(税込)
-
ビーガンハンバーガー/PLANTRACK(4/23のみ出店)
¥700(税込)
-
馬鹿オヤジの超肉丼/GOODFAMILY(4/23のみ出店)
¥1,200(税込)
おおきにミックスジュース/おおきにコーヒー
¥250(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
おみくじにチャレンジしよう!
今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!
おみくじ/¥200
22日 デイビッド・ドブラス選手 シューティングシャツ(AWAY/2021-2022)
エリエット・ドンリー選手 シューティングシャツ(HOME/2021-2022)
23日
デイビッド・ドブラス選手 シューティングシャツ(HOME/2021-2022)
木下誠選手 シューティングシャツ(AWAY/2021-2022)
が各1名様に当たる! ※景品は変更になる可能性がございます