INTERVIEW
インタビュー
bjリーグ時代からのライバル、
互いに負けられない京阪ダービー
両者が初めて顔を合わせたのは、2009年11月14・15日。エヴェッサのホームゲームとして神戸市立中央体育館で試合が行われ、初日は87-85、翌日は88-75でエヴェッサが連勝した。9月に池田市五月山体育館で行われたプレシーズンゲームこそ74-82で土をつけられていたが、このシーズンは公式戦で合計6度対戦して全勝と圧倒。1年生チームは、まだまだ敵ではなかった。
京都は初年度こそ西地区6チーム中5位に終わったが、翌シーズンは早くもプレイオフを勝ち上がって、有明コロシアムで行われるファイナルに進出。そしてBリーグ移行後も含め、通算9シーズンにわたって指揮を取ることになる浜口炎がヘッドコーチ(HC)に就任し、エヴェッサで3連覇を経験した石橋晴行らが加わった3季目の2011-12シーズンから、めきめきと力をつけ始めた。このシーズン序盤には12連勝を達成し、最終的に西地区3位となって2季連続でプレイオフ進出を果たす。西地区2位だったエヴェッサは、このプレイオフで京都と対戦。ここでの戦いは当時を知るオールドファンにとって、まさに伝説といえる激戦だった。
住吉スポーツセンターで行われた5月12日の第1戦をエヴェッサは59-64で落としたが、翌日の第2戦を76-68で取り返す。1勝1敗となったため決着をつける第3戦を、第2戦後にインターバルを挟んで5分ハーフで実施。エヴェッサは小淵雅の3Pで先制するが、京都は直後にかつてエヴェッサの3連覇に貢献した仲村直人の3Pで応戦する。試合は終始接戦となり、試合時間残り9秒で同点となったところで京都がタイムアウトを請求。ここを守り切って延長に持ち込みたいエヴェッサだったが、残り1秒で京都のリー・クマードが放った3Pがリングを通り抜ける。12-15で敗れ、それまで6シーズン続けてきた有明行きを、京都に阻まれてしまった。
それからエヴェッサは翌シーズンに西地区7位に終わって初めてプレイオフ進出を逃すなど、しばしの低迷期に入る。それに対して京都は、2014-15を除いてファイナル進出を果たすなど、bjリーグで強豪の一角に数えられるチームになった。
そして2016年に、NBLとbjリーグに分裂していた国内トップリーグを統合したBリーグが開幕。両者の戦いは、新しい時代を迎えた。Bリーグになってからの両者の対戦は、初年度の2016-17は3勝3敗のタイ。しかし2017-18はエヴェッサ側から見て1勝5敗と大きく負け越し、2018-19も2勝4敗と黒星が先行した。だが2019-20は3勝1敗で勝ち越し、2勝2敗のタイだった2020-21を挟んで、昨季は3勝1敗と再び勝ち越した。
なかでも記憶に新しく、印象的なのは2021年10月10日のアウェー戦。前日の第1戦で敗れ、エヴェッサはなんとしても連敗は避けたい一戦だった。序盤から接戦が繰り広げられるなか、第4Q序盤に京都が8点のリードを奪ってゲームを優位に進めるかと思われたが、ここからエヴェッサが巻き返す。残り2分56秒に#25ディージェイ・ニュービルが3Pを沈めて同点に追いつくと、試合は再びワンポゼッションを巡る激しい攻防に。そして、試合の最終盤。エヴェッサが1点リードで迎えた同0分04秒に、相手にフリースローを与える痛恨のファウルを犯してしまった。シューターは、現エヴェッサの鈴木達也。この時点で当時の天日謙作HCは逆転されることを覚悟し、作戦ボードを手に残りの4秒でいかにスコアするかに頭を巡らせようとしていた。しかし待っていたのは、鈴木がフリースローを2本とも落とす、まさかの結末。この勝利で勢い付き、ここから2021-22シーズンの京都戦は負けなしの3連勝を飾った。
ここで紹介した2戦だけではなく、エヴェッサと京都の対戦は、互いに隣の街のチームに負けたくない意地を全面に表して激しいゲームなるケースが多い。今節も熱く、記憶に残る戦いが繰り広げられることに期待したい。
PICK UP
見どころ
強豪を倒してきたエヴェッサが
京都との京阪ダービーに臨む
今節は京都ハンナリーズとの京阪ダービーだ。今季は京都とすべてアウェーで対戦して1勝2敗。今季はこれが最後の対戦となるので必ず勝利して、隣街のライバルとの対戦成績を五分に戻して終えたい。京都との京阪ダービーに臨む
ここ最近のエヴェッサは主力の#20合田怜、#24カイル・ハントをコンディション不良で欠く苦しい布陣が続く。それでも先の週末は、西地区首位の島根スサノオマジックを相手に大奮闘した。土曜日のGAME1は10本の3P成功を含む43得点をあげたエース、#25ディージェイ・ニュービルの活躍もあって91-88で勝利。日曜日のGAME2は試合時間残り0分03秒まで逆転の可能性を残しながら、惜しくも73-74で敗れた。今節も#20合田、#24ハントの出場は厳しいと思われるが、逆境をバネにして首位チーム相手に好ゲームを繰り広げた先週のように、今節もチーム一丸で勝利のみを目指して戦う。
今季の京都は経営体制の変更、ヘッドコーチ(HC)が2シーズン率いてきた小川伸也から育成力に定評のあるロイ・ラナに交替。大きな変化が重なったことに加え、昨季は全体22チーム中19位という成績で、かつ主力の多くが移籍したこともあり、今季開幕前はB2降格候補に名をあげられたこともあった。しかしラナHCの指導が身を結んで、若手選手が成長。2月中旬には昨季の14勝を上回る白星をあげ、現在は19勝34敗で西地区7位だが、B1残留争いとは一線を画した位置にいる。
そんな京都だが、年明けからしばらくたったころから外国籍選手の退団が相次ぎ、チーム状態が落ち着かない状態が続く。2月末に島根から自由交渉となっていた#77エペ・ウドゥを獲得したが、強豪との対戦が相次いだ影響もあり、3月半ばから4月上旬にかけて今季最多の8連敗を喫した。先週は東地区4位の秋田ノーザンハピネッツと対戦し、GAME1は先行されながら第3Qに盛り返すも、最後は力尽きる。翌日のGAME2は前半で19点のリードを奪いながら後半に逆襲にあい、それでも最後は5点差で逃げ切った。
京都のプレーメーカーを封じ、
若い勢いに乗せないことがカギだ
直近2戦の戦いを振り返って推察すると、若手中心のチームゆえか、勢いに乗ったときは単一クォーターで25得点以上をあげるなど爆発力は侮れない。その一方で、40分を通じて安定したゲーム運びができない印象も残った。エヴェッサが今節で勝利するためには、京都を勢いに乗せないことだ。若い勢いに乗せないことがカギだ
京都に勢いをもたらす筆頭の選手は、#11久保田義章。2019-20シーズンに特別指定選手として加わり、当初は組み立て型のポイントガードで1試合平均は1~2得点だった。しかし昨シーズンあたりから自らもスコアする攻撃型へとシフトチェンジし、今季は同9.6と大きく得点力を伸ばしている。チームを統べる司令塔としての能力も持ち合わせているだけに、厄介な存在だ。彼を封じる役目は、サイズもプレースタイルも近しい#35鈴木達也に一任する。#35鈴木は昨季、京都に在籍して#11久保田と一緒にプレーしていただけに、彼のプレースタイルも熟知している。#35鈴木が京都のプレーメーカーをシャットアウトすれば、ゲームはかなりエヴェッサ有利に展開できるはずだ。
今節のもうひとつのポイントは、リバウンド争い。互いに平均得点数、フィールドゴール成功率、平均リバウンド数に大差はない。それゆえ、ともにいかにオフェンスリバウンドを奪ってセカンドチャンスにつなげるか。またディフェンスリバウンドを拾って、相手にセカンドチャンスを与えないかの攻防が勝敗のカギをにぎるだろう。エヴェッサは今節もビッグマンの#24ハントを欠く布陣となりそうで、そうなれば不利であることは否めない。しかし#24ハントが欠場するあいだに、日本代表経験も豊富な#15竹内譲次がその穴を埋めるべく奮闘していることを忘れてはならない。今節のエヴェッサのキーマンはズバリ、タツヤとジョージ。ふたりの活躍に期待する!
ROSTER
選手一覧
OSAKA EVESSA
-
エリエット・ドンリー
#3 SF/PF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川県出身 -
井手 拓実
#5 PG 174cm/68kg
1999年10月12日生 福岡県出身 -
星野 零志
#11 PG/SG 180cm/80kg
2000年1月22日生 大阪府出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
飯尾 文哉
#22 SG 187cm/85kg
2000年6月10日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG/SG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
鈴木 達也
#35 PG 169cm/69kg
1991年3月30日生 東京都出身 -
ショーン・オマラ
#54 C 208cm/116kg
1995年9月5日生 アメリカ合衆国出身
KYOTO HANNARYS
-
ジェロード・ユトフ
#1 PF 206cm/100kg
1993年5月19日生 アメリカ合衆国出身 -
水野 幹太
#3 PG 184cm/83kg
1998年6月4日生 福島県出身 -
小西 聖也
#5 PG/SG 184cm/79kg
1999年12月28日生 大阪府出身 -
マシュー・ライト
#7 PG 193cm/86kg
1991年7月2日生 カナダ出身 -
小澤 智将
#9 SG 188cm/85kg
1994年7月18日生 福岡県出身 -
久保田 義章
#11 PG 175cm/75kg
1997年10月5日生 福岡県出身 -
青木 龍史
#13 PG/SG 180cm/80kg
1998年3月19日生 愛知県出身 -
満田 丈太郎
#21 SG/SF 188cm/83kg
1994年4月18日生 神奈川県出身 -
トビン マーカス海舟
#22 SF 198cm/93kg
2001年3月7日生 アメリカ合衆国出身 -
シェック・ディアロ
#31 PF/C 206cm/104kg
1996年9月13日生 マリ出身 -
ザック・モーア
#34 SF 198cm/95kg
1997年3月26日生 アメリカ合衆国出身 -
益子 拓己
#42 PG/SG 184cm/76kg
2000年8月23日生 福岡県出身 -
小室 昂大
#56 SF 190cm/82kg
1999年12月4日生 栃木県出身 -
エペ・ウドゥ
#77 PF/C 208cm/111kg
1987年5月20日生 アメリカ合衆国出身
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
19日
- 16:30
- 当日券売販売 開始
- 17:00
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- YOOコーポレーションブース OPEN(試合終了まで)
- 17:05
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 17:10
- CLUB EVESSA レギュラー会員・ジュニア会員・スポンサー 入場
- 17:15
- 一般入場
- 18:10
- はんニャリンvsまいどくん イベント開始
- 18:15
- 開演
- 18:20
- オープニングパフォーマンス ainatty kids
- 18:24
- BTパフォーマンス
- 18:26
- 両チーム選手入場
- 18:40
- 応援練習
- 19:00
- 両チームスターティング5紹介
- 19:05
- TIP-OFF
- 19:45
- ハーフタイムアトラクション 大阪vs京都「クイズダービー」
- 21:00頃
- 試合終了
GOODS
グッズ情報
-
お手振りクッション
¥3,000(税込)
FOODS
フード情報
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フライドチキンサンド/SHIKASHIKA
¥500(税込)
-
ブリトー/カラフルキッチン
¥600~750(税込)
-
ジャンボ牛タン串/炭火屋台魅鳥
¥700(税込)
-
ピタケバブ/THE BEST KEBAB
¥600(税込)
-
サーティワンアイスクリーム/サーティワンアイスクリーム
¥400(税込)
-
ドリンク販売コーナー/場内・アリーナ入口前
ビール:¥600(税込)
その他アルコール:¥500(税込)
ソフトドリンク:¥200(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
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19日 青木龍史選手 ユニフォーム(AWAY/2021-2022)
ザック・モーア選手 ユニフォーム(AWAY/2021-2022)
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