INTERVIEW
インタビュー
薫風のごときドライブ
オンリーワンのプレーに注目を
先週にホームで戦った、川崎ブレイブサンダーズ戦。GAME1は中地区首位の相手に惨敗といえる内容で、翌日のGAME2は逆襲を期して挑んだ。大阪の背番号31は第2Q終了間際に3Pを沈めてチームに勢いをもたらすと、後半も3本の3Pを成功。マンオブザゲームこそ20得点の#25ディージェイ・ニュービルに譲ったが、勝負どころでクラッチシュートを決め続けた彼は、まさに陰のマンオブザゲームといえる活躍だった。
「あの試合は前半でシュートの試投数が、第2Q最後の1本だけだったんですよ。それまで打てるシチュエーションがなかったのですが、最後の1本を上手く決めることができました。それがあったからか(マティアス・フィッシャー)ヘッドコーチに、後半はスタートから行くと言われたんです。そこで自分に与えられたシュートを打つ、ドライブに行く、パスを出すという役割はできたと思います。シュートに関しては、後半は#25ディージェイへのマークがさらに厳しくなってくるので、絶対に僕のところにパスが来る。そうなったら、必ず打ってやろうという気持ちでやっていました」
今週水曜日にアウェーで戦った琉球ゴールデンキングス戦は終始、接戦の展開。勝敗がどちらに転ぶかわからない戦いで勝利をたぐり寄せたのは、彼のビッグプレーだった。第4Qの残り2分30秒に深い位置からの3Pを突き刺して同点に追い付いたばかりか、その後に相手の3Pを2本もブロックで叩き落とす。最終的に試合は、89-88の1点差でエヴェッサの勝利。34得点をあげた#25ニュービルの活躍ももちろんだが、木下のこれらのプレーがひとつでも成功していなければ、西地区2位の相手から勝利はなかっただろう。
そんな彼は昨シーズンに、名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍加入。名古屋D時代は実質的にプロ1季目だった2019-20シーズンに1試合平均12.0分に出場したが、翌シーズンは同7.4分とプレータイムを大きく減らした。ところがエヴェッサに加わった昨2021-22シーズンは、キャリアハイの同22.9分と大幅に増加。飛躍を果たしたのには、ある気付きがあった。
「昨季は自分のプレーを見せながら、自分がチームにどうフィットするかを最優先して考えていました。このチームだったら僕はこういう役割がいいのだろうなと、そういうことに気付けました」
チームの力になるために、自分はどうあるべきかを考えながらプレーした結果、エヴェッサのなかで自分の居場所を確立した。
「だれと出ているときに、どういうプレーをするかという自分のベースは変わらないんです。だけどこのチームに来てから、たとえば#25ディージェイと出ているとき、あるいは#35鈴木達也さんと出ているときは自分はなにをすればいいか。ふたりがいない時間帯は、どうしたらいいか。どんな場面でもベースは同じですが、状況によってプレーのやり方を少しずつ変える意識はしていますね」
試合開始時に木下は、ベンチに控えている。ゲームが動き始め、変化が必要だとヘッドコーチが判断したタイミングで、コートに送り出される。出場を待っている時間も、ただ漫然と目の前の試合を眺めているのではない。
「ベンチで試合を見ていると、チームの状況がわかるんです。今僕がコートに出たら、こういうプレーをしたほうががいいとかは、交代で出るからこそわかること。ディフェンスからリズムをつかんだりだとか、その時点でチームに足りていないところを補って、勢いに乗せることは意識しています」
そうしてコートに立って勝負どころの大事なプレーを決めても、派手なアクションをすることもなく、感情の変化を読み取り辛い。それも、彼らしさ。
「感情を前に出してガッツポーズをするよりは、自分の仕事ができてホッとしているっていう感じですかね。性格的にも人の前に出るより、一歩引いて周りを見ているほうが好きなんですよ。試合の流れを変えることを期待してコートに送り出されるわけですが、それに対してのプレッシャーみたいなものは、最近はもうないですね。自分のやるべきことをしようと思うだけですかね」
それを果たす人間を、仕事人というのではないか。そう答えを返すと、普段から言葉数が多くはない男は「そうなりたいですね(笑)」と言って、少しはにかんだ。
オフェンス面での彼の魅力はパス、シュート、ドライブのいずれもバランスよくプレーできること。そのなかで勝負強いシュートはもちろんだが、とくに注目してもらいたいのはドライブ。独特のタイミングで相手を一瞬にして抜き去ると、あっさりとレイアップでボールをリングに流し込む。置き去りにされた相手は、なぜ抜かれたかわからない表情をして31番が付いた背中を後追いする。あのプレーが生まれた背景には、他競技の経験が生かされていた。
「小学校2年生から中学2年生まで、日本拳法をやっていたんです。そこで、自分の間合いが身に付きました。ドライブで仕掛けるときも、自分の間合いです。この距離だったらいける、この距離は無理だなとわかっています。格闘技は、自分の間合いで戦わないといけないんです。相手が詰めてきても距離を保ったままだったり、横に動くときも自分と相手の距離は保っておかないと、いつ突きや蹴りが飛んでくるかわからない。そういう経験で、自分の間合いが身に付いた。そこは人と違っていて、バスケにも生きているかなと思います」
木下のドライブをたとえるのに、「疾風のごとく」というような尖った表現は馴染まない。あのプレーは初夏に新緑のあいだを吹き抜ける薫風のように爽やかで、そしてあまりにも自然だからだ。プロチームの戦いであるがゆえ、勝ち負けは最大の関心事。しかしプロ選手であるからこそのオンリーワンのプレーにも、目を凝らしていただきたい。
PICK UP
見どころ
強豪撃破で波に乗るエヴェッサ
今節は同地区対決を必ずや制す
先週末は中地区1位の川崎ブレイブサンダーズと、ホームで対戦。GAME1は第3Qまで食らいつきながら、第4Qで30失点を喫するなど惨敗といえる内容だった。しかし翌日のGAME2は試合立ち上がりから奮起し、第3Qに30得点を奪い試合を決めて逆襲を果たす。そして先の水曜日は、アウェーで西地区2位の琉球ゴールデンキングスと戦った。ビッグマンの#24カイル・ハントが欠場する苦しい編成ながらも終始、接戦を展開。終盤にはビハインドの展開でもうひとりのビッグマン#54ショーン・オマラをファウルアウトで欠きながら、この試合で34得点をあげた大黒柱#25ディージェイ・ニュービルの活躍、そして第4Qで相手の3Pを2本もブロックショットで叩き落とすなど、#31木下誠のビッグプレー連発によって89-88の1点差で勝利をもぎ取った。今節は同地区対決を必ずや制す
上位勢を撃破して迎える今節は、同じ西地区で5位のエヴェッサより上位の4位につける名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。今季は3月にアウェーで対戦し、2連敗に終わっている。なかでもGAME2は接戦の展開から第3Qで34得点を奪って11点のリードを築きながら、第4Qで逆転負けを喫する屈辱。ホームで戦う今節は、必ずやあのときの雪辱を果たさねばならないのだ。
今季の名古屋Dの特徴は、高い攻撃力。1試合平均86.0得点は、リーグ全体で2位だ。今季を迎えるにあたっては主力を含めてほとんどの選手が残留し、プレーの連携面では安定している。チームのスコアリーダーは、同20.3得点の#4コティ・クラーク。加入初年度の昨季も同17.1と高い得点力を発揮したが、今季はそれを上回っているあたりに継続力が実を結んでいることを感じさせる。彼は2m越えのサイズがありながらインサイドに特化した選手ではなく、3Pの成功率も41.8%と高い。リバウンドも同7.1であり、さらにパスも出せるとプレーの幅が広い。
プレーエリアはリング下に限らず、3Pラインの外側にまで広がる。そんな彼にエヴェッサのマティアス・フィッシャー ヘッドコーチ(HC)は、どのような対策を施すのか。#54ショーン・オマラら近いサイズのビックマンを張り付かせるのか。あるいは終盤戦になって多用する、ゾーンディフェンスで対抗するのか。フィッシャーHCが繰り出す采配は、この試合の見どころのひとつだ。
スモールサイズ、ゆえ強気
両者の司令塔対決も見もの
そんな名古屋Dはここ最近、ケガやコンディション不良で選手が揃わない状態が続いている。前回にエヴェッサが対戦した3月18・19日もベンチ入りメンバーが8人で、その状況は今も改善していない。それでも3月18日のエヴェッサ戦から現在までに8連勝を飾っているところに、地力の強さを感じさせる。とはいえ1ヶ月もフルメンバーで戦えていない歪みは、そろそろ出てくるころだろう。エヴェッサも前節の琉球戦で欠場した#24ハントが出場できるかは不明で、大黒柱の#25ディージェイ・ニュービルが同戦でほぼフル出場して疲労の懸念はある。ともにシーズン終盤ならではの、死力を尽くした戦いになるだろう。両者の司令塔対決も見もの
そんな今節で注目してもらいたいマッチアップが、エヴェッサの#35鈴木達也vs名古屋Dの#3伊藤達哉。エヴェッサにも在籍していた#3伊藤は身長173cm、一方の#35鈴木は169cmと、ともにリーグ内では小柄な選手。2m近い選手の合間を持ち前のスピードでくぐり抜けて必殺のラストパスを配給し、ときにはビッグマンの頭越しに放つフローターショットでゴールを奪うなどプレースタイルは近い。
それに加えて両者の共通点はスモールサイズゆえか、同じポジションの選手はもちろん、サイズで勝る相手にも一歩もひるまない強い負けん気の持ち主であること。直近の起用法を見ると#35鈴木がスターターであるのに対し、#2伊藤はベンチスタート。試合開始からバチバチとやり合う場面はないかもしれないが、エヴェッサの背番号35と名古屋Dの背番号3が対面する時間帯は、コートに激しい火花が散りあうに違いない。その場面から、目を離してはならない。
ROSTER
選手一覧
OSAKA EVESSA
-
エリエット・ドンリー
#3 SF/PF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川県出身 -
井手 拓実
#5 PG 174cm/68kg
1999年10月12日生 福岡県出身 -
星野 零志
#11 PG/SG 180cm/80kg
2000年1月22日生 大阪府出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
飯尾 文哉
#22 SG 187cm/85kg
2000年6月10日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG/SG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
鈴木 達也
#35 PG 169cm/69kg
1991年3月30日生 東京都出身 -
ショーン・オマラ
#54 C 208cm/116kg
1995年9月5日生 アメリカ合衆国出身
NAGOYA DIAMOND DOLPHINS
-
レイ・パークスジュニア
#1 SG 193cm/96kg
1993年2月19日生 フィリピン出身 -
齋藤 拓実
#2 PG 172cm/69kg
1995年8月11日生 神奈川県出身 -
伊藤 達哉
#3 PG 173cm/72kg
1994年11月26日生 千葉県出身 -
コティ・クラーク
#4 PF 201cm/121kg
1992年7月4日生 アメリカ合衆国出身 -
モリス・ンドゥール
#5 PF/C 206cm/98kg
1992年6月18日生 セネガル出身 -
菊池 真人
#6 PF 191cm/94kg
1989年6月18日生 福島県出身 -
今西 優斗
#7 PG 178cm/72kg
2006年5月16日生 愛知県出身 -
張本 天傑
#8 SF/PF 198cm/105kg
1992年1月8日生 愛知県出身 -
須田 侑太郎
#11 SG/SF 190cm/87kg
1992年1月3日生 北海道出身 -
中東 泰斗
#12 SG 191cm/84kg
1992年6月18日生 奈良県出身 -
アラン・ウィリアムズ
15 C 203cm/120kg
1993年1月28日生 アメリカ合衆国出身 -
中務 敏宏
#18 SG/SF 188cm/86kg
1986年4月18日生 大阪府出身 -
スコット・エサトン
#43 PF/C 208cm/102kg
1991年12月26日生 アメリカ合衆国出身 -
坂本 聖芽
#60 PG/SG 182cm/82kg
1999年9月13日生 群馬県出身
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
8日
- 13:00
- 屋外イベント開始(ハーフタイムまで)
- ・移動動物園
- ・ジャンボまいどくん
- ・ふわふわすべり台
- 13:10
- 当日券売場・CLUB EVESSA受付開始
- 13:40
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- G-BROSブース OPEN(試合終了まで)
- ナダヤワークショップ OPEN(ハーフタイムまで)
- 13:45
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 13:50
- CLUB EVESSA レギュラー会員・ジュニア会員・スポンサー 入場
- 14:00
- 一般入場
- BT1日店長 SHIZU・RIRI・MIRAI(~14:30)
- 桜塚高校軽音楽部 演奏開始(予定)
- 14:10
- 前座試合 大阪エヴェッサU15 vs 大阪GOLDEN EGG
- 14:30~15:00
- span!水本とシュートチャレンジ
- 15:00
- グッズショップスタッフ体験(試合開始まで)
- 15:45~16:00
- span!水本とBT コラボトークライブ
- 16:00
- キッズMC体験
- 16:10
- 開演
- オープニングパフォーマンス カラフル
- 16:12
- オープニングパフォーマンス 梅花女子大学チアリーディング部 RAIDERS(レイダース)
- 16:17
- BTパフォーマンス
- 16:22
- 両チーム選手入場
- エスコートキッズ体験
- 16:30
- キッズプレス体験
- 16:40
- 応援練習
- 17:00
- 両チームスターティング5紹介
- コートキーパー体験
- 17:05
- TIP-OFF
- 屋外イベントはハーフタイム終了まで
- 19:00頃
- 試合終了
9日
- 13:00
- 屋外イベント開始(ハーフタイムまで)
- ・移動動物園
- ・ジャンボまいどくん
- ・ふわふわすべり台
- ・日曜縁日コーナー
- 13:10
- 当日券売場・CLUB EVESSA受付開始
- 13:40
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- G-BROSブース OPEN(試合終了まで)
- ナダヤワークショップ OPEN(ハーフタイムまで)
- 日商エステムブース OPEN(ハーフタイムまで)
- 13:45
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 13:50
- CLUB EVESSA レギュラー会員・スポンサー 入場
- 14:00
- 一般入場
- BT1日店長 AIRA・SUZUNE・AYAMI(~14:30)
- 14:10
- 前座試合 大阪エヴェッサU18 vs 京都ハンナリーズU18
- 14:30~15:00
- span!水本とシュートチャレンジ
- 15:00
- グッズショップスタッフ体験(試合開始まで)
- 15:45~16:00
- span!水本とBT コラボトークライブ
- 16:00
- キッズMC体験
- 16:10
- 開演
- 16:20
- BTパフォーマンス
- 16:25
- 両チーム選手入場
- エスコートキッズ体験
- 16:30
- キッズプレス体験
- 16:40
- 応援練習
- 17:00
- 両チームスターティング5紹介
- コートキーパー体験
- 17:05
- TIP-OFF
- 屋外イベントはハーフタイム終了まで
- 19:00頃
- 試合終了
GOODS
グッズ情報
-
BTアクリルスタンド 普段着ver
¥2,000(税込)
-
ナダヤ
レザージーバスケシリーズコラボ
ワークショップBT1日店長
8日 SHIZU・RIRI・MIRAI
9日 AIRA・SUZUNE・AYAMI
FOODS
フード情報
-
おおきにミックスジュース/おおきにコーヒー
¥250(税込)
-
手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
炙り鶏ハラミ/ENT
¥500(税込)
-
たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
焼きそば/INFINITY
¥600(税込)
-
ポテト/エスポワール
¥500(税込)
-
サーティワンアイスクリーム/サーティワンアイスクリーム
¥400(税込)
-
ミニクレープ/MEL POT
¥600(税込)
-
海南鶏飯(ハイナンチキンライス)/Mel Pot Delica
¥700(税込)
-
肉骨茶(バクテー)/Mel Pot Delica
¥700(税込)
-
ブリュレフレンチトースト/yellow soupys
¥600(税込)
-
はびきのバーガー/ビッキーノ
¥700(税込)
-
アイスクリーム(シングル)/ice kitchen MIKAN ※4/8(土)のみ出店
¥300~(税込)
-
クマノミ型のカステラ/クマノミキッチン ※4/8(土)のみの出店
¥400~(税込)
-
バブルワッフル/Pocomoco ※4/8(土)のみの出店
¥480(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
おみくじにチャレンジしよう!
今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!
おみくじ/¥200
8日 ディージェイ・ニュービル選手 シューティングシャツ(HOME/2021-2022)
木下誠選手 シューティングシャツ(AWAY/2021-2022)
9日
カイル・ハント選手 シューティングシャツ(HOME/2021-2022)
木下誠選手 ユニフォーム(AWAY/2021-2022)
が各日1名様に当たる! ※景品は変更になる可能性がございます