INTERVIEW
インタビュー
特別指定2季目の大器が、
大学卒業後の決意を語る
「昨シーズンはプロチームに入るのが初めての経験だったので、できることから頑張ろうという思いでやっていました。大学と違ってゴール下には大きな選手が何人もいますし、カードの選手の身長にも高さを感じましたね。大学との違いを大きく感じたのは、そこでした。自分のプレーとしては、外のシュートを打てていた。そこはもっと思い切って打って、もっと成功率を上げないとダメですが、外のシュートを打ち抜くことはできるなと感じました」
昨季の1試合平均出場は4分あまりだったが、成長につながる要素を多く得た。
「試合だけではなく練習でも、#25ディージェイ・ニュービルの相手に体をぶつけてからのフィニッシュだったりを見て学べました。それを大学に戻って活用してみたら上手く通用することが多くて、技が増えた感触を得られましたね」
特別指定選手としての活動を終えて日本大学に復帰すると、4月からは最上級生として、チームが目指す日本一を達成するために邁進した。
「最後の1年にかける思いがありすぎて、途中で空回りしてしまいましたが、最後の大会であるインカレでベスト4に入れたことは良かったなと思います。でも僕たちの目標は、優勝だったので、それが達成できなかったのは残念でした。だけど後悔はなく、大学バスケをやり切った思いです」
そうして大学でのプレーを終え、今季も再びエヴェッサの黒いユニフォームを着ることになった。
「ヘッドコーチが替わったことは聞いていたので、また別のチームに行く思いではありましたね。実際に合流してみると全然、チームが変わっていました。選手たちは昨季と同じように絡んでくれたのですが、戦術やセットプレーもいろいろと変わっていて、それにアジャストするのには少し時間がかかったかな。周りの先輩は前から新しいプレーに取り組んでいたけど、僕はあとから来ましたからねぇ。最初は苦労しましたよ(苦笑)」
「昨季よりは言葉のコミュニケーションが、試合中でも取れるようになったかなと思います。昨季はやっぱり遠慮してしまうことも少なくなかったですが、今は試合中に『自分がこっちに行くから、先輩はあっちに行ってください』と、試合中でも話すようになりました。それに自分の走るバスケットのスタイルが、少しは通用してきているかなと思います」
飯尾は大阪府高槻市の出身。小学校1年生でバスケットボールを始め、幼いころはよくエヴェッサの試合観戦にも訪れていたという。
「bjリーグの時代から、本当によく見に行っていましたね。当時好きだった選手は、リン・ワシントン。今だとディージェイみたいで、チームの王様みたいな感じでしたよね」
地元の中学校でもバスケットボールを続け、高校は京都の名門・洛南高校に進学した。
「中学で特別な実績を残して推薦の声がかかったわけではなく、トライアウトみたいなものを受けて入学しました。洛南は全国レベルのチームで上手い人たちがいて、僕が行ったところで試合に出られるかどうかわからない。そんなチームだし、3年間で試合に出られるかわからないけど、頑張ろうと思っていました。入学すると監督が自分を試合に出してくれて、いろいろと試してくれていい結果が出たんです」
名門高校でプレーした3年間に残した実績は、2年次の国体優勝のみ。インターハイには最後まで出られず、ウインターカップも3年次の出場を逃している。
「伝統がある高校なので、周りからのプレッシャーもありました。悔いを残して、これでは卒業できないと思いながら終わった高校時代でしたね」
高校卒業後は日本大学に進学。しかし大学2年生を迎えたころ、社会が大混乱に陥る。コロナが猛威を振るい始めたのだ。
「大学2年生になってからコロナ禍になり、授業がリモートになりました。バスケが全然できない時期もあって、隔離で1ヶ月ぐらい寮を出られないこともありましたね。体を動かすことが日常なのに、それができなくなったことがいちばん辛かった。当時は寮の屋上が使えたので、そこでみんな動いたりしていましたが、それでは……ね。その後、徐々に練習ができるようになって、やっとバスケができたのですが、最初はなまった体が戻るのかなという心配もありましたね」
彼の世代は、大学生活のほとんどをコロナ禍に蝕まれた世代。有り余るエナジーを外に向けて発散すべき時期に、それができなかった。だからといって実り薄い4年間だったかといえば、決してそうではない。
「勉強もちゃんとやっていましたが、毎日の中心はホンマにバスケでしたね。自分はポイントガードをしたことはなかったのですが、大学の監督に『上に行くためには、やっておいたほうがいい』と言われて、そのポジションを経験したんです。最終学年では人生で初めてキャプテンを任せていただき、チームに対する責任をすごく感じるようになりました。そのことが自分をいちばん成長させてくれましたし、いろんな経験ができた大学生活でしたね。コロナで大変なこともありましたが、バスケ以外でも大学生活を楽しんでいましたし、それなりに大学生はしていましたよ」
この春に大学を卒業するフレッシャーズは、プロチームの一員としての決意を新たにする。
「今は1日1日、一段ずつ階段を上がっているような実感があるんです。今日はこれができたから、明日はこれやってみようと考えてやっています。本当にゲームに出るのが、楽しみで仕方ありません。コートに立ったら、アグレッシブにプレーします。ディフェンスだけではなく、オフェンスもアグレッシブにやっている姿を見せたいです」
もう学生ではない。チーム最年少の飯尾が若いエナジーを注入し、それがチームを加速させる推進剤になる。
PICK UP
見どころ
対戦する島根は西地区首位
12連勝中の相手を、舞洲で止める!
今節の対戦相手は、島根スサノオマジック。2010-11シーズンにbjリーグに新規参入し、当時は主に中~下位が定位置のチームだった。2016-17のBリーグ元年はB2からスタートし、当初はB1昇格とB2降格を繰り返すエレベータークラブだったが、2019年にバンダイナムコエンタテイメントが経営権を得てチーム強化に着手。昨シーズンは#3安藤誓哉、#4ニック・ケイら代表クラスの実力者を獲得し、チームは西地区2位でチャンピオンシップに出場と躍進を果たした。12連勝中の相手を、舞洲で止める!
島根は今季も快調な戦いぶりで、ここまでは35勝7敗で西地区首位い立っている。1月末から負け知らずで、前節まで12連勝を記録中。そのなかには東の強豪であるアルバルク東京に連勝したものも含まれ、その強さは本物だ。
チームの核になるのは、まずは#2ペリン・ビュフォード。リーグ最多の1試合平均21.9得点をあげ、リング近くはもちろん、相手がインサイドの警戒を強めると外からもシュートを放ってくる。安定してふたケタ得点以上をあげ、ハマると20点台後半から30点台をマークする怖い選手だ。
また1試合平均リバウンドも、チームトップの9.7。身長198cmと飛び抜けた上背がないにも関わらずこの成績が残せているのは、リバウンドへの嗅覚の高さを伺わせる。さらにはアシストも、リーグ2位の1試合平均7.7。自らの得点に執着するワンマンプレーヤーでなく、周りを生かすチームプレーヤーであることが、この数字に表れている。エヴェッサはとにかく彼を抑えることが、最重要ポイントだ。
警戒すべきは#2ビュフォードだけではない。#3安藤は3Pシュートの名手で、前節の宇都宮ブレックスとのGAME2では6本の3P成功を含む24得点をあげた。ほかにも#4ケイは1試合平均16.3、#8リード・トラビスは同12.8と得点の高い選手が揃う。
島根の得点をいかに70点台に封じるか
チームディフェンスが勝利へのカギだ
そんな彼らを擁することもあり、島根の1試合平均得点はリーグ4位の84.0と高い数値をマーク。対する今季のエヴェッサはディフェンスに軸足を置くチームで、1試合平均の失点は78.3。エヴェッサの1試合平均得点は77.5と島根とは約7得点の差があるので、真っ向から打ち合っては分が悪い。今節は強力な島根のオフェンスを、いかに70点台まで抑えるかがカギになる。チームディフェンスが勝利へのカギだ
そのためには、チームディフェンスの徹底を今一度あらためたい。ポイントガードの#35鈴木達也が最前線から、相手のボールマンに強くプレッシャーをかけて攻撃の自由を奪う。苦し紛れのパスが出ればそれを刈り取り、仮にインサイドの#2ビュフォードらにボールが渡ったとしても、ダブルチームなどを効果的に用いて楽なシュートを打たせない。またインサイドを警戒するあまり、アウトサイドの#3安藤を自由にさせないことも重要。エヴェッサは#24カイル・ハント、#54ショーン・オマラらで島根のインサイドを抑えながら、#14橋本拓哉、#31木下誠らの日本人選手でアウトサイドからの攻撃を封じたい。
エヴェッサの1試合平均得点は77.5だが、直近の6試合中5試合でこれを上回る数字を残している。3月15日のアウェーでの滋賀レイクス戦では#25ディージェイ・ニュービルが30得点、#24ハントが21得点、#35鈴木も17得点して101-71で快勝した。前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのGAME2ではスターターの5人を含む計6人が2ケタ得点をあげるなど、連携が高まったことからオフェンス力が上がっていることが数字に表れている。
とはいえ今節の軸にすべきは、やはりディフェンスだ。効果的なチームディフェンスで島根のオフェンスを封じ、インサイド陣を中心にリバウンドを確保。奪ったボールを司令塔の#35鈴木に託して効率的かつ、素早い攻撃を仕掛ける。こんなシーンが多く現れれば、勝利は大きく近づくはずだ。西地区首位チームを倒すぞ、GO EVESSA!
ROSTER
選手一覧
OSAKA EVESSA
-
エリエット・ドンリー
#3 SF/PF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川県出身 -
井手 拓実
#5 PG 174cm/68kg
1999年10月12日生 福岡県出身 -
星野 零志
#11 PG/SG 180cm/80kg
2000年1月22日生 大阪府出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
飯尾 文哉
#22 SG 187cm/85kg
2000年6月10日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG/SG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
鈴木 達也
#35 PG 169cm/69kg
1991年3月30日生 東京都出身 -
ショーン・オマラ
#54 C 208cm/116kg
1995年9月5日生 アメリカ合衆国出身
SHIMANE SUSANOO MAGIC
-
後藤 翔平
#1 SG 180cm/85kg
1992年8月5日生 北海道出身 -
ペリン・ビュフォード
#2 SF 198cm/100kg
1994年1月25日生 アメリカ合衆国出身 -
安藤 誓哉
#3 PG 181cm/81kg
1992年7月15日生 東京都出身 -
ニック・ケイ
#4 PF/C 206cm/106kg
1992年8月3日生 オーストラリア出身 -
北川 弘
#6 PG 183cm/75kg
1991年10月16日生 滋賀県出身 -
リード・トラビス
#8 PF 203cm/111kg
1995年11月25日生 アメリカ合衆国出身 -
阿部 諒
#13 SG 184cm/82kg
1995年5月4日生 千葉県出身 -
白濱 僚祐
#15 SG/SF 189cm/92kg
1991年8月29日生 佐賀県出身 -
津山 尚大
#26 PG/SG 180cm/85kg
1996年4月16日生 沖縄県出身 -
ウィリアムス・ニカ
#28 C 203cm/111kg
1987年7月9日生
セントビンセントおよびグレナディーン諸島出身 -
谷口 大智
#55 PF/C 201cm/105kg
1990年4月15日生
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
22日
- 16:00
- 当日券売場・CLUB EVESSA受付開始
- 16:30
- CLUB EVESSA プラチナム会員 入場
- 16:35
- CLUB EVESSA ゴールド会員 入場
- 16:40
- CLUB EVESSA レギュラー会員・スポンサー 入場
- 16:45
- 一般入場
- 17:00
- 合同卒団式
- 18:31
- オープニングイベント
- 18:36
- BTパフォーマンス
- 18:45
- 両チーム選手入場
- 19:23
- 両チームスターティング5紹介
- 19:25
- TIP-OFF
GOODS
グッズ情報
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BT缶バッチガチャ
¥300(税込)
-
ハメパチ
¥800(税込)
FOODS
フード情報
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おおきにミックスジュース/おおきにコーヒー
¥207(税込)
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手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
炙り鶏ハラミ/ENT
¥500(税込)
-
たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
焼きそば/INFINITY
¥600(税込)
-
ポテト/エスポワール
¥500(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
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今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!
おみくじ/¥200
22日 ジャワラ・ジョゼフ選手 シューティングシャツ(AWAY/2021-22)、ザック・モーア選手 シューティングシャツ(AWAY/2021-22)が各1名様に当たる!
※景品は変更になる可能性がございます