INTERVIEW
インタビュー
日本で実績を残した指揮官が新たに就任
エヴェッサは2022-23スタイルに進化する
「日本に来たときにB1でコーチをすることが目標だったので、エヴェッサからのオファーはすごく嬉しかったです。大阪エヴェッサは、組織が素晴らしい。それにホームアリーナで練習できるし、ウエイトルームも同じ建物にあってと、練習環境もとてもいい。もちろん、ファン・ブースターの方たちも素晴らしいです。実は大阪vs琉球ゴールデンキングスの試合を、おおきにアリーナ舞洲で見たことがあるんです。みなさん熱心に応援していて、会場の雰囲気がすごく良かったのが印象的でした。このチームで、このアリーナでゲームができるんだと思うと、今から興奮しますね」
隣町のチームを率いていたとはいえ、つぶさに西宮のゲームを見ていたエヴェッサのファン・ブースターは、さほど多くはないかもしれない。だからこそ気になるのは、フィッシャーHCがどんなバスケを目指すのかということだろう。それについては、明確な答えがある。
「まずは絶対に、ディフェンスを強くしたいと思っています。昨シーズンからの課題であるディフェンスを克服して、そこからいい流れでオフェンスに入る。そうして、速い展開を作っていきたい。それにオプションが多彩にあるバスケットボールも、目指すところです。エヴェッサには良いシューターが揃っていて、アウトサイドで技を披露できる選手もいますし、インサイドで活躍できる選手もいる。インサイドゲーム、アウトサイドゲームのどちらも駆使した、バラエティーに富んだバスケットボールをしたいと思っています」
饒舌な指揮官は、さらに言葉を重ねる。
「ピックアンドロールをうまく活かすことも、選手に期待しています。全体的には、ヨーロッパのスタイルに近くなるんじゃないでしょうか。どこにパスを出して、どうボールを動かすのか。ピックアンドロールから出てきた選手が何をどう使い、周りはどう反応するべきなのか。それらを理解した上で、プレーしてほしい。昨季までとは違う新しいシステムなので今はまだ、共通理解を深めている段階です。だけどこれらが浸透すれば、間違いなく今季のエヴェッサの強みになります」
アグレッシブに守り、ボールを奪うと素早く敵陣に攻め込む。それが、フィッシャーHCが目指すゲーム展開だ。
「日本で成功するためには、このスタイルでないといけないと思っています。ディフェンスが強ければ、オフェンスが簡単になる。そのことを、選手たちは理解し始めています。たくさんのシステムを用意しなくても、いいディフェンスからファストブレイクができれば簡単なポストアップや、ひとつのドラッグスクリーンだけでスコアできたりと、自動的に得点できるようになるはずです」
新キャプテンはジョージ&ディージェイ
シーズンで成長し続け、目指すはCSとその先へ
「私はこれまでのコーチ経験のなかで、基本的にキャプテンをふたり置いてきました。ジョージはみなさんご存知のとおり経験豊富な選手で、Bリーグの優勝リングをふたつも持っている。このチームにはまだ、優勝経験がある選手はいません。優勝した経験を活かして、チームをより良い方向に引っ張っていってほしい。その思いがあって、ジョージを選びました」
もうひとりはチーム随一のスコアラーにして、ファン・ブースターから“神様”と崇められる#25ディージェイ・ニュービルだ。
「ディージェイは本当に、優秀な選手です。彼は英語が母国語ですし、リーダーシップもある。なのでディージェイが外国籍選手を、日本人選手はジョージがまとめる役割を担ってもらいたい。それにジョージは英語も日本語も話せるので両者をつなげて、チーム内のコミュニケーションを円滑に図っていってもらいたいと思っています」
良い結果を残して、気持ち良く2022-23シーズンのスタートを切りたいところだったが、開幕の千葉ジェッツ戦は惜しくも連敗。とはいえ2戦ともビッグクラブ相手に内容は充分にあったゲームで、悲観する必要はない。
「もちろん、開幕から勝てれば良かったです。負けはしましたが、良い内容の試合でしたし、得るものは多くありました。千葉JとのGAME1はディフェンスリバウンドやフリースローでミスが多くありましたが、23個ものアシストを記録したのは素晴らしい。GAME2は前日の課題だったターンオーバー、リバウンドを修正できましたし、なによりだれもあきらめることなく、最後の1秒まで全力を尽くしてプレーしてくれた。私はチームを、誇りに思いました。今週は千葉J戦で得られた課題を調整して、宇都宮ブレックスとのホーム開幕戦に臨みます」
シーズンを通しての最初の目標は当然、チャンピオンシップ(CS)出場である。
「最初の目標はそこであり、もちろんその先に進むことこそが、最終的に目指すものです。いいチームを作って、良い組織にして、このチームといっしょにCSに行きたい。長い道のりですが、そこに辿り着くための短期目標も設定しています。それはディフェンスを安定させる、オフェンスを安定させる、オープンショットを決める。チーム内でしっかりと、コミュニケーションを図ることもそうです。それらの小さな目標を達成していって、成功するチームになってCSに進みたいです。いや、進みたいではないですね。CSに行きます!」
普段は温厚で、冗談好き。しかしゲームが始まると熱血漢になる指揮官とともに、大阪エヴェッサの新たな冒険が始まる。
PICK UP
見どころ
開幕連敗も問題はない
今節は昨季王者を迎え撃つ
先週行われたシーズン開幕戦は、アウェーで千葉ジェッツと戦って67-77、88-89と連敗を喫してしまった。しかし一昨季の優勝チームを相手に、健闘という言葉では収まらないほど、ともに中身のあるゲームだった。今節は昨季王者を迎え撃つ
GAME1は結果的に10点差の敗戦となったが、各クオーターごとに2得点ほど及ばなかった接戦を展開した末の結果。GAME2に至っては序盤の劣勢を後半に跳ね返し、最後は#25ディージェイ・ニュービルが放ったショットがブザービーターで逆転かと思われたがリプレイ検証の結果、認められず。限りなく白星に近い黒星となってしまった。
戦い方もオフェンスに注目すると、両日とも#54ショーン・オマラがインサイドでふたケタ得点をあげ、アウトサイドではチーム合計で7本の3Pを沈めるなど、多彩な攻撃を展開。アシストも20以上を記録と、連携の良さを発揮した。連敗したとはいえ、決して悲観するものではない。
そして今節は、いよいよホーム開幕戦。昨シーズンのリーグチャンピオン宇都宮ブレックスを、おおきにアリーナ舞洲で迎え撃つ。宇都宮は開幕戦をアウェーの沖縄に乗り込んで戦い、琉球ゴールデンキングスを相手に連敗を喫した。とくにGAME1は攻守とも奮わず、52-81と約30点差での大敗。これ以上は負けられないと、気合いMAXの状態で乗り込んでくることは間違いない。
今季を迎えるにあたって宇都宮は、多くのメンバーが残留。ふたりが退団し、新加入が3人と、基本線はチャンピオンリングを手にした昨季と同じ顔ぶれ。大きな変更点は、ヘッドコーチが安齋竜三から、かつて琉球を率いた佐々宜央に交代したこと。選手は同じでも、昨季とはスタイルが変わっている部分があるだろう。まだ開幕節を終えたところでデータが不足しているが、エヴェッサのスタッフが的確なスカウティングを行って対応するはずだ。
相手はまさにタレント集団
竹内兄弟対決にも注目!
選手に目を移すと、宇都宮はまさにタレント集団といえる陣容だ。レジェンドの#0田臥勇太を筆頭に#6比江島慎、#9遠藤祐亮、#10竹内公輔、#13渡邉裕規ら、日本代表経験者や代表クラスの実力の持ち主がズラリ。なかでも攻撃面では、ポイントガードでゲームメーカーの#13渡邊と、3Pだけではなく、独特のステップで相手をかわしてリングにアタックする#6比江島を警戒したい。彼らにホットラインを作らせると、止めることが難しくなる。竹内兄弟対決にも注目!
宇都宮の新加入選手でもっとも大きな注目を集めたのは、#32ジュリアン・マブンガ。滋賀レイクスターズから京都ハンナリーズと渡り歩き、昨季までは富山グラウジーズに在籍した。日本でのプレー期間が長いので、彼がどんなプレーヤーなのかご存知の方も多いことだろう。ボール運びから3P、さらにはリングにアタックしてのスコアと、とくに攻撃面ではなんでもできるマルチプレーヤー。1試合平均約20得点をあげるスコアリング能力は、とにかく脅威だ。
しかしその#32マブンガは開幕戦に約15分出場して、まさかの無得点。翌日のGAME2も約16分に出場して8得点と不発に終わった。これまでのチームで彼は、絶対的な攻撃の中心的存在だった。移籍したばかりでチームプレーを強調する宇都宮のスタイルに、まだアジャストできていないのかもしれない。とはいえ修正能力も高い選手なので、今節も充分な警戒が必要だ。
一方エヴェッサでは、開幕節にインサイドを制圧した#54オマラ、GAME2で3本の3Pを含む23得点をあげた#25ニュービルのスコアに期待したい。そしてなにより、自分たちのペースでゲームを展開するためにはハードに守り、リバウンド争いを制圧すること。相手が放ったシュートがリングに弾かれたら、なんとしてもそれを奪い、素早く攻撃に移るそれができれば、たとえ相手が昨季の王者だろうと、有利に試合を運べるはずだ。
さらに今節の見どころは、おそらく実現するであろうエヴェッサの#15竹内譲次と、宇都宮の#10竹内公輔の双子マッチアップ。日本バスケ界に一時代を築いた彼らの対戦は、大いに注目するべきだ。
ROSTER
選手一覧
OSAKA EVESSA
-
エリエット・ドンリー
#3 SF/PF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川県出身 -
井手 拓実
#5 PG 174cm/68kg
1999年10月12日生 福岡県出身 -
星野 零志
#11 PG/SG 180cm/80kg
2000年1月22日生 大阪府出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG/SG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
鈴木 達也
#35 PG 169cm/69kg
1991年3月30日生 東京都出身 -
ショーン・オマラ
#54 C 208cm/116kg
1995年9月5日生 アメリカ合衆国出身
UTSUNOMIYA BREX
-
#0
PG田臥 勇太
173cm/77kg -
#3
PG笠井 康平
176cm/77kg -
#5
SFヤン・ジェミン
201cm/93kg -
#6
SG比江島 慎
191cm/88kg -
#9
PG/SG遠藤 祐亮
186cm/87kg -
#10
PF/C竹内 公輔
206cm/100kg -
#11
SF荒谷 裕秀
189cm/86kg -
#13
PG渡邉 裕規
180cm/80kg -
#18
PG鵤 誠司
185cm/95kg -
#31
SF喜多川 修平
185cm/80kg -
#32
PFジュリアン・マブンガ
203cm/106kg -
40
PF/Gジョシュ・スコット
210cm/114kg -
#42
PFアイザック・フォトゥ
203cm/104kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
8日
- 13:00
- 当日券販売・CLUB EVESSA受付開始
- 13:30
- CLUB EVESSA プラチナム会員入場
- 13:35
- CLUB EVESSA ゴールド会員入場
- 13:45
- CLUB EVESSA レギュラー会員・スポンサー入場
- 14:10
- 一般開場
- 14:30
- 前座試合 エヴェッサ ホワイトvsブラック
- 15:15
- bt'sパフォーマンス
- 16:15
- MC登場
- 16:21
- BTパフォーマンス
- 16:25
- 両チーム選手入場
- 17:00
- 両チームスターティング5紹介
- 17:05
- TIP-OFF
- 11:00
- 当日券売場・CLUB EVESSA受付開始
- 11:30
- CLUB EVESSA プラチナム会員入場
- 11:35
- CLUB EVESSA ゴールド会員入場
- 11:45
- CLUB EVESSA レギュラー会員・スポンサー入場
- 12:10
- 一般開場
- 12:30
- 前座試合 エヴェッサ ホワイトvsブラック
- 13:15
- bt'sパフォーマンス
- 14:17
- MC登場
- 14:23
- BTパフォーマンス
- 14:27
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
9日
GOODS
グッズ情報
-
インクジェットマフラータオル
¥1,500(税込)
-
ベースボールシャツ
¥6,000(税込)
-
キャップ
¥3,000(税込)
FOODS
フード情報
-
おおきにミックスジュース/おおきにコーヒー
¥207(税込)
-
手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
炙り鶏ハラミ/ENT
¥500(税込)
-
たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
焼きそば/INFINITY
¥600(税込)
-
ポテト/エスポワール
¥500(税込)
-
各種サンドイッチ/エイチイー
¥430~(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
おみくじにチャレンジしよう!
今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!
おみくじ/¥200
8日 #25ディージェイ・ニュービル(AWAY サイン入りユニ/2020-21)、9日 #15竹内譲次(HOME シューティングTシャツ/2020-21)が各日1名様に当たる!
※景品は変更になる可能性がございます